ネットで実現するまったく新しい教育

eラーニングとは、一言でネットをつかった教育です。したがって、双方向の教育であること、個別教育であること、大規模教育であることなどに最大の特徴があります。また、デジタルでもありますので、音声や動画などを駆使した総合教育でもあります。

このような特徴をそなえたeラーニングとは、これまでにまったくない新しい教育のシステムです。教室における教育や、書籍や、通信教育などとまったくちがいます。

 

集合研修との対比 


これまでの教育の主流は、集合教育でした。学校がその代表です。それに対する本格的な個別教育としてeラーニングが登場しました。
これまでは、集合教育以外に効果的な教育方法がなかったために、本来個別教育でなければならないものまで、集合教育に代行させてきました。
「学習」ということばには、「学ぶ」と「習う」という2つの教育が含まれています。「学ぶ」は知識を身につけること。知り、わかるようになること。「習う」は、技術をみにつけること。つまりできるようになることです。
この「習う」は、練習ということばがあるとおり、くりかえし練習しみにつけることです。これは、本来個人が自分でやるしかありません。九九をおぼえたり、計算問題をたくさん解いたりするのは、学校では宿題にしました。集合教育には、スキルの習得はむかないのです。
個人教育であるeラーニングが、まず、情報技術者のスキル教育からはじまったのは、本来スキル教育が個別教育であるからです。

この個別教育は、「学ぶ」にあたる知識の習得でも大きな役割をはたします。各個人の学習目標がちがい、習得レベルがちがい、学ぶ速度がちがう以上、知識教育においても、個別教育はきわめて効果的です。資格取得は、試験対策なので、現状では知識学習が基本ですが、eラーニングの合格率の高さが目立っています。報告されている多くの事例では、ほぼ集合教育の倍の合格率をあげています。
個別教育であることから、eラーニングは、高度の教育にも適しているのです。米国のMBAなどでひろく普及していることもその例のひとつです。

 

eラーニング=双方向の個別教育 

eラーニングが個別教育であることは、学習履歴をとることができることと双方向性によります。双方向であることにより、チュータなどの指導員と学習者が頻繁にコミュニケーションをはかることができるのです。個別の学習履歴により個別指導ができます。

週に2回、1回2時間塾で教えてくれるとしましょう。予習復習をしても、週に4時間の教育です。もし、家庭教師がついて同じ時間教えたとします。優秀な家庭教師なら、その4時間以外のすべての学習を指導し、4時間には、あらためて解いた問題でできなかったところだけを有効に指導します。この方法は、個別教育でしかできません。
 

 

大規模かつリッチな教育 

eラーニングのもうひとつの特徴は、大規模教育であることです。海外の拠点まで含めて、何十万人でも、機動的にいっきに教育を実施することもできます。しかも、その全員の学習履歴をとり、個別指導も可能です。

ネットの時代になって、はじめて、リッチネス(内容豊かなサービス)とリーチ(サービス規模)を同時に実現できるようになったといわれています。これまでは、その二つはトレードオフ、つまり片方を実現するには片方を犠牲にしなければならない関係にありました。ネットは、その両方を同時に実現することを可能にしたのです。
ネットの教育は、個別教育であり大規模教育なのです。

最近、個人情報保護やコンプライアンスの全社員教育にeラーニングを活用する事例が急速にふえています。実際、数千人・数万人の全社員教育を集合でおこなうことは、不可能に近いからです。eラーニングしか方法がないといってよいでしょう。これなどもeラーニングが大規模教育に適していること、学習履歴がとれることなどによります。
内定者教育でeラーニングが急速に拡大しているのは、このようなeラーニングの特徴のほかに、ある場所にきまった時間に集まらなくてもどこでも学習できることや、コミュニケーションツールとしてもすぐれていることなどにもよります。

 

教育効果の測定

ところで、eラーニングには、別の特徴もあります。これまでの教育研修の方法にくらべて、きわめて効果が高いこと、そして、コストが大幅に低いことです。
さらに、個別学習履歴、個別成績管理により、教育効果の測定が可能になったことです。これまで、企業で費用をかけて教育を実施しても、それが業務にどのように効果があったのかほとんど測定できませんでした。集合教育では、ほとんどその教育実施による受講生の教育効果は測定されていません。eラーニングでは、一人ひとりの教育効果を測定し記録する。そのデータがあるので、業務側のパフォーマンス測定ができれば、トータルの教育効果を測定できるようになるのです。

 
 
 
 
 
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